簡易裁判所、民事調停はあきらめる、の段【シリーズ19】

まずは、簡易裁判所から帰ったところで、今の心境をメモしておく。

 

民事調停のための書類、証拠書類等、ほぼ完ぺきだったが。
あくまで、調停。
相手が出てこなかったら、調停不成立、それで終わり。
さらに、その調停日が決まるまで、書類の審査やなんかで一か月くらい、その日を知らせるためにさらに時間が、その挙句、相手が出ないとなれば、それで終わり。

 

じゃあどうする、それこそ提訴になる。
これは費用が掛かる。

どう見ても、勝てもしないところに相手が出てくるわけがない。いくら書類を積み上げても、調停員は動かない。
ということは、出てこないことによって、問題解決する。
制度は、明らかに不動産屋に有利にできていることを思い知らされた。

 

いくら正当性を訴えても、書類の文言ひとつであれこれ時間をかけるだけで、相手は「出ません」「応じません」といえば終わる世界だ。
誰も、どうすればいいか教えてくれない。
ただ一様に言うのは「それはあなたが決めてください」

 

民事調停まで、具体的に足と手を使って、また一つ、世の中がどんなふうにできてるかのしくみを知る機会を得た。正直、自分の腹の虫は収まらない。
しかし、腹の虫の守りのために突っ走っても、正直「消耗」するだけだ。
そろえた証拠書類等は提出せず、呑めない煮え湯を飲むことにした。

 

提訴しても、その矛先は、いわば事情を知らない大家さんや、善意の第三者を訴えることになる。

ここまでやって知見は得るものはあった。実際やったものでしか知りえない事実もある。
痛み分け、互角、ということで、この件は決着することにした。

呑めない煮え湯を飲むことにする。


ちょっと、やけ気味にウィスキーに手が伸びている。