「消費生活センター」相談の3つのコツ。【シリーズ9】
NPO法人の法人が集まったビル。
岡山市北区南方2-13-1 きらめきプラザ5階
相談してきました。まとめます。
まず結論から。
相談の3つのコツ。
1.自分の問題(トラブル)を他人事のように客観的に話せるか。
2.「消費生活センター」は確かに敵ではないが、一方的に味方してくれるものでもない。あくまでも「中立」であるから値打ちがある。これを理解しているか。
3.自分がどういう解決を望んでいるのか。そして、そのためには、自分は何をすればいいのかのアドバイスを期待することができるか。
実際に相談した感想を、若干補足していきます。
ネットに、
「親身になって相談にのってもらえた」
「まったく相談にも何もならなかった」
このまったく正反対の口コミ情報がありました。
いま、どこに掲載してあったか検索できなかったので、記憶で恐縮ですが、
「消費生活センター」に相談しての感想です。
この感想から少し話をすすめたい。
こちらが、「消費生活センター」になにを頼み、なにをしてもらえるかのとらえ方。
「消費生活センター」はあくまでも拘束力をもつ機関ではないこと。
こちらの苦情を代わって解決してくれるものではないこと。
この2点は初めにしっかりわかっておきたい。
「親身になって相談にのってもらえた」
この感想から、「ここに相談すれば、すべて解決してくれるんだ」
という過度の期待を持つのは誤りだ。
また、
「まったく相談にも何もならなかった」
というのも、この期待を裏切られたからだとも思うが、これもまた誤りだ。
「消費生活センター」は、トラブルの当事者の間にあって、あくまでも両当事者に助言、斡旋、啓発をすることによって、円満解決を目指すもの。
いわば、「善意の第三者」なのだ。
だから、こちらの「苦情」を、何も知らない第三者にわかるように説明する、これは最低限必要な作業だ。
一方的な苦情の申し立ては、かえって相談内容を分からなくする危険性がある。
しかし、「苦情」を言ってるわけだから、そう冷静には説明できないだろうし、なんでここまで説明しても「わかって」くれないのかと腹立たしくなる気持ちもわからないではない。
しかし、もう一度はっきりしておこう。
トラブルの解決は、最終的に自分の力にかかっているということ。
だから、あくまで、「公平な」立場にある「消費生活センター」の担当者のひとに、状況が明確にわかるように、こちらが、最終的に、どういう解決策を望んでいるのかを冷静に説明できるまでにはしておきたいものだ。
それができないのであるば、自力での問題解決は、正直難しいと思う。
「親身になって相談にのってもらえた」
この感想は、自分の問題を分からせてもらったからでた感想のように思える。
事情を説明して、なにが問題なのかを分かりやすく説明してもらい、整理してもらえたので、これから自分が何をすればいいのかの方針を示してもらったからであろう。
誤解してはいけないのは、すべてその解決を「消費生活センター」がやってくれたと想像してはいけない。
また、
「まったく相談にも何もならなかった」
この感想は、あくまでも「消費生活センター」の中立的なスタンスに対する不満であろう。これも、すべて自分に代わって問題を解決してくれるという期待が原因している。
自分で解決しなければならない問題がどんなことによって構成されているのか、それを第三者に冷静に説明できなければ、どこへ行っても「してもらう」「やらせる」だけだ。最終的に問題なのは「あなたの腹の虫」なんですね、といわれても仕方ないかもしれない。
もう一つ、「消費生活センター」は、まず問題自体をどこに相談していいやらわからないという人のために開かれている、というのが、実際相談してみての印象。
したがって、問題がある程度自分で把握できている場合は、この組織・機構が問題解決にどのように利用できるのかと考えて利用すべきだということが分かった。
今回、「消費生活センター」という機関に出向き、相談してみて、これからわたしがとるべき方法は見えてきたように思える。
簡単に、明瞭になってきた。
【今後の予定】
1.8月13日まで、書面の提出を待つ。
内容がこちらの要請通りのものであれば、解決。
2.回答に納得がいかない。
「消費生活センター」のあっせんを申請する。
そのやりとり次第では、民事調停手続き。
その前にもう一度「法テラス」に相談もありか。
3.回答がない場合。
再度請求し、さらに敷金の返納を追加要求する。
そして回答待ち。
以下、これのルーチンワークを設定すればいい。
まとめ
相談の3つのポイント。
1.自分の問題(トラブル)を他人事のように客観的に話す。
2.「消費生活センター」は「中立」であるから値打ちがある。
これを正しく理解する。
3.自分が望む解決をはっきりする。そのためのアドバイス、助言をもらう。
ひとりというものは、心細いものです。また、厄介なことははやく解決したいものです。しかし、自分の望む解決策は必ず実現します。自分があきらめない限り。
実現するまでいろいろな方法や、相談、実践を積み上げるのですから、実現しないわけがないのです。
「できるまでやるからできる」
あたりまえのことです。
もうしばらく、この実況は続きそうです。
2020.7.31.記